初めに
最近では、無線LANの利用によって、DHCPによるIPアドレス付与が多くなっています。
その為、あまり設定することが無くなっている固定IPアドレス設定。
時々、設定する機会があります。
その時、どのように設定してますか?
今回、Windows10での固定IPアドレス(IPv4)設定方法について記載します。
尚、本内容は、PCの設定変更になりますので、管理者(Administrator)のメンバーで操作する必要があります。
設定内容例
設定する固定IPアドレスは、以下の情報を例として設定します。
IPアドレス :192.168.1.10
サブネットマスク :255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.1.254
優先DNSサーバー :192.168.1.1
代替DNSサーバー :192.168.1.2
マウスからの設定(GUI)
- [Windowsキー]を右クリックしてメニューを表示し、[ネットワークの接続(W)]をクリック
- 設定画面が表示されます。[イーサネット]をクリックし、[アダプターのオプションを変更する]クリックします。
※この画面が表示されない場合は、読み飛ばして次に進んでください。
- [イーサネット]を右クリックし、表示されるメニューの[プロパティ(R)]をクリック
- [インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)]を選択し、[プロパティ]をクリック
- [次のIPアドレスを使う(S)]にチェックを入れて、上記 設定内容例 の情報を入力し、[OK]をクリックします。
- イーサネットのプロパティ画面に戻ってきますので、[閉じる]をクリックします。
設定完了となります。
コマンドプロンプトからの設定(CLI)
- コマンドプロンプトを起動します。
※起動方法は、ここで確認ください。 - netsh コマンドを利用して設定します
- IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの設定は下記になります。
1行で入力し、エンターキーを押下します。netsh interface ipv4 set address “イーサネット” static 192.168.1.10 255.255.255.0 192.168.1.254
※”イーサネット”はネットワークアダプターの名前を指定します。
- DNSの設定(優先DNSサーバー)
1行で入力し、エンターキーを押下します。netsh interface ipv4 set dns “イーサネット” static 192.168.1.1 primary
- DNSの設定(代替DNSサーバー)
1行で入力し、エンターキーを押下します。netsh interface ipv4 add dns “イーサネット” 192.168.1.2
- IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの設定は下記になります。
- 設定内容の確認
1行で入力し、エンターキーを押下します。netsh interface ipv4 show config “イーサネット”
バッチによる設定変更
CLIによる設定変更で使用したnetshコマンドを利用することで、もっと簡単に設定を変更することができるようになります。
どれだけ簡単になるかと言うと…クリックで変更できるようになります!
@echo off netsh interface ipv4 set address “イーサネット” static 192.168.1.10 255.255.255.0 192.168.1.254 netsh interface ipv4 set dns “イーサネット” static 192.168.1.1 primary netsh interface ipv4 add dns “イーサネット” 192.168.1.2 |
まず、メモ帳を起動して、上記をコピーし、貼り付けをします。
※すみませんが「”」(ダブルクォーテーション)が全角表示になってしまっていますので、半角に変換してください。(どのようになおすのかわからない…)
※ご自身の環境に合わせてアドレスは変更ください。
[ファイル(F)]から[名前を付けて保存(A)…]をクリックします。
ここでポイントがあります。[ファイルの種類(T)]をプルダウンし、すべてのファイル(*.*)を選択します。
任意のファイル名.batにして保存します。
この拡張子を.batで保存するのがポイントです。
例として ip.bat でディスクトップに保存した場合は、下記のような歯車アイコンができています。
では、実行します。
アイコンを右クリックしてメニューを表示。[管理者として実行(A)]をクリック
[ユーザー制御アカウントの制御]が表示される場合は、[はい]をクリックします。
そうすると、コマンドプロンプトウィンドウが表示されて自動で終了します。
これで、設定変更が完了しています。
バッチによる設定変更(応用)
上記のバッチを使った応用になります。
この方法は頻繁にネットワークアドレスを変更する機会が多いネットワークエンジニアやインフラエンジニアなどの職業の方にお勧めです。
とっっっても便利ですよ!
しかもスマートに変更できるので、かっこいいかも!
@echo off if “%1” == “dhcp” goto dhcp netsh interface ipv4 set address “イーサネット” static %1 %2 %3 goto end :dhcp netsh interface ipv4 set address “イーサネット” dhcp goto end :end |
まず、同じくメモ帳を起動して、上記をコピーし、貼り付けをします。
※すみませんが「”」(ダブルクォーテーション)が全角表示になってしまっていますので、半角に変換してください。(どのようになおすのかわからない…)
メモ帳の[名前を付けて保存(A)…]で”ip.bat”で保存します。。。(拡張子の変更も忘れずに・・)
保存できました!ここまでは、まったく同じです!
ここでエクスプローラーを起動!
“C:\Windows\System32″へ移動します。
そこへ、”ip.bat”ファイルを移動します。
イメージはこんな感じですね。
さぁ準備はできましたぁ~
では、早速
管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
以下を入力。
ip 192.168.1.1 255.255.255.0 192.168.1.254
これで変更が完了です!どうですか?すごく簡単ですよね!
ちなみに。。。環境によっては動作しないかもしれませんが。。。。
ip dhcp
で、DHCP設定に変更です。